
自分のできることをとことんまで
美術学部 美術学科 洋画2コース 4年
井上七海さん
高校から美術科に通っていました。高校生の頃は、具象や静物、デッサンばかり、いかにも高校生が描くような絵を描いていました。大学に入って、デッサンをやっていてもある程度描けたらそこで止まってしまい、それ以上いいものは作れないということが悩みでした。絵の構成を考えたとき、「抜け」ってあるじゃないですか、しっかり描く部分とあえてあまり描かない部分。私は、全部きっちり描きたいと思っていて、すごく苦戦しました。ただ、逆に考えてみると、全部に手を入れる、忍耐が必要な地味な仕事なんですけど、私にはそれができるなと。全部に手を入れる感じで描いてみよう。やってみたら自分の気持ちにしっくり来る絵が描けるようになりました。描きたいものがあってというよりも、自分ができること自分の一番得意なことをやっていった、そんな感じですね。